この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
外壁塗装の見積りにはよく「ケレン」という工程が記載されていますが、具体的にはどういった作業をしているのでしょうか。
ここではケレン作業の特徴やその必要性についてご紹介します。
ケレン作業の特徴について
ケレン作業とは外壁塗装工事の一工程で、外壁の表面に付着している汚れや異物、錆びなどを除去する作業を意味しています(素地調査と呼ばれることもあります)。
工事ではまず高圧洗浄で強い水圧により汚れを落としていきますが、ここで落としきれなかった汚れをケレン作業で落とします。
作業方法はサンドペーパーを使って手で削り取る方法や電動ヤスリを使用する方法、薬品を使用して錆びや汚れを除去する方法など様々です。
ケレン作業の目的は塗料を長持ちさせることや密着性を高めることです。
高額な機能性塗料を塗ったからといっても表面に錆びや汚れが残ったまま塗ってしまうと、塗膜を劣化させてしまうため長持ちさせることができません。
また表面の汚れをきれいに除去しておくことで外壁と下塗り塗料の密着性を高めることができ、その上から塗る中塗りや上塗り塗料もしっかり密着させることができますので雨風や傷に強い耐久性の高い外壁の形成が可能です。
外壁塗装におけるケレン作業の必要性について
汚れが残った状態のまま塗装してしまうと塗膜の劣化が早くなりまたすぐに塗装が必要となってしまいますが、ケレン作業で汚れや錆びなどを隅々まで落とすことで塗料と外壁との密着性を高めることができます。
その結果、耐久性があり美しく寿命の長い外壁を形成できることから、ケレン作業は塗装の完成度を左右する工程でありその必要性は非常に高いといえます。
しかし悪徳業者ではケレン作業を省略するケースも多く、見た目の安さだけで契約してしまうと手抜き工事をされることで外壁の劣化が早くなるためランニングコストも高くなります。
外壁を長く持たせるためにもケレン作業をきっちり行ってくれる塗装業者に依頼することが大切です。