この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
外壁塗装をする場合に知っておきたい水性シリコンの基礎知識
外壁塗装する塗料には水性塗料と油性(溶剤)塗料があることを覚えておきましょう。
外壁塗料にはいろいろな種類がありますし、似通った名前が多いのでややこしいです。
ですが、どのような塗料であっても水性塗料と油性塗料に分けることが出来ます。
外壁塗料は、次の3つから出来ています。
(1)色の役割をする「顔料」
(2)耐久性などの役割をする「樹脂」
(3)ツヤがある塗料のツヤを消すなどの特別な機能をつけるための「添加物」
外壁塗料のランクとして表示されるのが、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素です。
これは耐久性などの役割をする「合成樹脂の部分」なのです。
水性塗料について
水性塗料は「臭いがしない」や「安全」と言われてしまいがち。
実際はそうではありません。
油性塗料にはさらに溶剤(強溶剤)と弱溶剤に分かれていますが、シンナーには様々な種類があります。
溶解力が強い、アクリルシンナー、ラッカーシンナー、ウレタンシンナー、エポキシシンナーを使ってどろどろにした後に壁に塗る塗料があります。
従来はこういった方法が盛んに行われていました。
強溶剤を使う塗料ということで強溶剤塗料、または単純に溶剤塗料と呼ばれています。
現在は環境や人体への影響を減らすために、国はVOC削減(揮発性有機化合物:シンナーのこと)という理念を掲げています。
VOC削減の為にさらに開発が進み、出てきたのが水性塗料。
水性塗料はそもそもシンナーで薄めるのではありません。
水を使って薄めるので薄め液にシンナーを使用しないですから、大幅なVOC削減になります。
水性塗料は「臭いがしない」や「安全」と言われてしまいがち。
実際はそうではなく、塗料を安定させるためのVOCが若干入っています。
臭いが全くしないわけではありませんから、換気がされているところで、行う必要があります。